◆神社・仏閣・茶室に使う神聖な畳◆

縄文時代から続いてきた日本人の精神文化に畳は根付いております。

古事記では、神の怒りを鎮める際に畳を使用したとされ邪気を払ったり結界を張るなど神聖な場として利用されています。

神や天皇、貴人たちの座る場所や寝床としても敷かれたことが始まりです。

※「古事記」に倭建命(やまとたけるのみこと)が東征の際、弟橘姫(わとたちばなのひめ)が入水のくだりに「海に入らんとするときに、菅畳八重、皮畳八重、絹畳八重を波のうえに敷きて、その上にくだりましき」とあります。

 

これは、海峡の神が荒波を起こして行く手をはばんだ時、后の弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと)が神の怒りを鎮めるためにみずから海に入って荒波を鎮めヤマトタケルは無事陸に到着することが出来たお話です。 

 

畳の歴史は古く、日本の伝統建材です。 

かつて日本人の住まいには、人をもてなす場や自分たちの暮らす間に、どこにも「畳」が敷かれていたのはあたりまえのことでした。

 

畳の「い草」の香りには、リラックスできる森林浴効果があると言われている「フィトンチッド」という成分が含まれています。

「おお麻」は古くから霊力が強く、邪気や罪を祓うために使う神聖なものだった事から魂の象徴であり、神の依り代と見られていました。

畳とおお麻は深い関係で結ばれています。

祓い

い草の織り糸や畳の縫い糸に「おお麻」を使っていました。

日本古来より「おお麻」は古くから霊力が強く、邪気や罪を祓うために使う神聖なものでした。

結界

明治以前の歴代の天皇家に利用されてきた畳は神聖な物とし畳糸は大変重要ものと考えられていました。